マクドナルドが好きなんです。とても。
そういえばコイツは消えたな
思えば小さい頃はあまりマックを食べさせてもらえませんでした。
それは別に親の教育が良かったとかいう話でもなく(もしかしたらそうなのかもしれないが)、単純に外食が少なかったからです。
外食なんて年に数回する程度で、行ってもファミレスという程度。今も旅行中にできればスーパーでお惣菜を買ってホテルで食べる方が落ち着くというのはこの経験からなのかもしれませんが。
ともかく小中学生の私にとってマックは縁遠い存在でしたし、高校生になって少し金銭的に余裕が出ても、食べ盛り故マックではコスパが悪いと敬遠していたこともありました。
ところが、大学に入りそれまでのマック熱が爆発したのか、皆が昼食にマックと言えば露骨に嫌な表情をする一方、私は嬉々としてマクドナルドへ向かうのでした。
だから僕はおいしいご飯屋さんをあまり知りません。一緒に行く人もあまりいないのでいいのかもしれませんが。
どれくらい好きかってB2の頃の昼ご飯はハンバーガー1つ、チキンクリスプ2つで300円、コスパ最強!とか言ってそれくらいしか食べてなかったくらいです。
いくら食べても飽きない気がします。
実際、これで私のバカ舌具合が分かってもらえたでしょう。(だからイギリスで留学できているのかもしれませんが)
マクドナルドの何が良いのかといえば、安定した味と中毒性のあるポテト。
ハンバーガーのピクルスも昔は毛嫌いしていたものの今では無いと気が狂いそうになります。
当然、イギリスにもマクドナルドはあってその安定した味を提供してくれます。
そしてまた、日本のマクドナルドとの大きな違いは2つあります。
1つ目は注文方法
イギリスのみならず他の欧州諸国にも見られますが、たいていこのような機械が店内に設置してあります。
これによる恩恵は主に2つあり、1つは注文の際に好きなだけ悩むことができるということです。(マックで好きなだけ悩めるなんて夢のようですね!)
おそらく経験したことがあるでしょうが、マクドナルドあるあるとして注文する際に手元にメニューがない、もしくはメニューが遠くて見づらいせいで焦って適当なセットを注文するということが、この機械のおかげでなくなります。
もう一つは店員と会話しなくていいという事。
コミュ障かつ英語弱者の私にとって機械で注文するというのはこれまたありがたいのです。(名誉のために言いますが注文くらいはできるんです一応)
ちなみに、決済はカードのみで現金は使えません。
実際、英国で現金を使う機会などほとんどないので気にしませんが
2つ目は商品
国が違うのですから(この場合は日本と)商品も違います。
ただハンバーガーやビッグマックといったメニューは当然存在します。
一番の違いはラップが存在することでしょうか
日本でも昔はあったのかもしれません。今だとケンタッキーにあると思うのですが。
ラップもハンバーガーと同格でセットなどがありますが、あまりコスパはよろしくない。好きな人は好きなんでしょうが、私はあまり食べたことないです。
あとコーヒーも少し違っていた気がする。
というわけで私は、2週に一回のペースでEdinburgh Waverly駅の中のマクドナルドを楽しむことを生きがいとしているわけですが(お金が無いので2週に一回)、ここで当然のごとく湧いてくる疑問があります。
イギリスのマックって日本のマックより高いの?
ということで世の中には便利なサイトがあります
これによるとハンバーガーは£0.89(133円)でビッグマックは£3.19(478円)、フィレオフィッシュも£3.19(478円)でセットになると£4.69(703円)といったところです。(£1=150円で換算してます)
絶対的な価格では若干お高いのかしら?という感じ。
ただ、イギリスは全般的に外食が高いのでこの金額は割と妥当かと思います。
ハンバーガーなんかは相対的に結構安いなという印象です。
当然、この流れからすると疑問は膨らみます。
世界のマクドナルドの価格ってどうなってんの?
なんと、偶然私は先週ヨーロッパ三か国を回り、各地でマクドナルドを食べてきました。あくまでも偶然です、あくまでも...
実際、海外旅行をすると空港に着いた頃には大抵お腹がすいていて、空港もしくはその近くにマクドナルドがあったりするとつい入ってしまったりするものなのです。
ということで
エストニアのマクドナルドはヴィル門という観光名所のすぐ近くに存在します。
ヴィル門はタリン旧市街への入り口で、入るとすぐ左側にマクドナルドがあります。
そして注文したのがこちら
ハンバーガーLセットですね。写真はこれだけです。
お腹がすいていると周りが見えなくなるという悪い癖があります。もっとハンバーガーの厚みとか計測しておけばよかった。
記録用にレシートをもらったのですがさっぱり読めない。
値段は€4.3(559円)なので少し高いかな?という感じ。ハンバーガーセットですからね、ちょっと割高じゃないかなと。
味はというと、変わりません殆ど。というか全く同じといってもいいかも。
ハンバーガー単品の値段は€1でした。ってことはかなりぼったくられているということか。
実際日本のハンバーガーのサイズを覚えていないので何とも言えませんが、少し小さかったような気もします。
因みにイギリスのハンバーガーは確実に日本のそれよりも小さいと思います。そのくせ日本より高いという。
そういえば、アメリカのLサイズの飲み物はバカでかいという話を聞いたことがありますが、これはそんなバカでかくなかったです。
(昔Rachel&Junがそんな動画を出していた気がする)おそらく500mlくらいだったかと思います。
エストニアという国はとにかく物価が安く、下ごしらえのしてあるステーキ用の牛肉が(おそらく)高級なスーパーでも100g85円だったり、ビールも1本100円以下というような国なので、マックは割と高級品なのかもしれません。
- ドイツのマクドナルド
ベルリン中央駅は駅舎が綺麗でした。
駅内で電車が立体交差するって言うのはなかなか見られないのではないかと。
ともかくマックを食べましょうマックを
全部で€9.04(1175円)です。たけぇ!
この時は相当お腹がすいていたのかセットにハンバーガーをつけています。
それと水がなかったので飲み物は持ち出せるように水にして追加でコーヒーを注文していますね。そりゃ高くなるわ。
たしかこれもLサイズ。
ハンバーガーは€1(130円)くらいですから、イギリスとあまり変わりませんね。
日本では見慣れないこの横長のバーガーの中身はチキンクリスプとほぼ同じようなものでした。
それからポテトにディップ用のソースがついてきましたね。これも違うのかな?。
セットの価格が€6.79(882円)という事からしてもやはりお財布には優しくない。
実際、ドイツではこれ以外外食をしなかったので分かりませんが、少しお高いのかなと。
ただ、スーパーでお惣菜を買っても€5くらいしていたので、もしかしたらドイツ人にとってはお手軽ファストフードなのかもしれません。
ここは世界的にも有名なマクドナルドで、なんでも世界一美しいマクドナルドらしいです。検索すると多くの行ってみたブログがヒットしますので、詳しいことはそちらに。
駅に併設するマクドナルドで、この設計者がエッフェル塔と同じだとか。
パリに行ったことないのでエッフェル塔より先にこちらを拝見することに(パリは行きたくないけど)
店内はご覧の通り2層構造になっており、下側はマクドナルドで下側がマックカフェ。
写真はありませんが、ケーキなどが陳列されており、これは本当にマックかと思うくらい"豪華"でした。
さて肝心のメニューは
ビッグマックセットですね。
これもまたお腹がすいていたせいで頭が回らず、写真を撮る前に食べ始めてしまうという。サルですねサル。
ハンガリーは通貨がユーロではなくフォリントという独自の通貨です。
一節にはハンガリー経済がクソ雑魚ナメクジなのでユーロを使わせてもらえないとかそんな話も... イギリスとは正反対ですね。まぁイギリスも空洞化で産業クソ雑魚ですけど
実際、カードばかり使っていたので現金を両替するか悩みましたが、記念ということもあり少し両替しました。
ビッグマックセットが1390Ft(556円)で追加にハンバーガー290Ft(116円)を購入しています。お腹ペコペコだったんで。
特に味やサイズについて変わったこともありませんでした。
唯一困ったのは英語が通じないこととあの機械が存在しないこと。
しょうがないのでカウンターで注文しましたが、苦労しました。いかんせんメニューが天井にか無い上にそれが英語表記じゃないので、セットなのか単品なのかも怪しいという。
なんとかビッグマックセットを注文できましたが、店員の女性には煙たがられる始末。
というか、海外あるあるですが店員が露骨にやる気ないのを表現してきますよね。
「ハイ次!」「注文は!?」「飲み物は!!??」
語気が強くて怖いです。まるでこっちが悪いことしてる気にもなります。
「Neeeeeeeeeeeext」って大声で言われるとびっくりします。
一方日本はやりすぎな気しますけどね。スマイル0円とかいらんわ。
ということで3か国(イギリスと日本を含めれば5か国)におけるマクドナルドのデータがそろったわけですが、案外面白いことに気づきます。
世の中にはマクドナルド指数なるものが存在し経済力の指標になっております。
この場合はビッグマックの価格から為替の値動きを予測するというものです。というのもビッグマックは世界的にも同品質であり購買力の良い指標になるというかららしい。
初出は1986年の「エコノミスト」らしいですが、ここで一つ疑問になることが
ハンバーガーも指標にならね?
各国を回って、厳密にはこの記事に書いていない国(台湾、シンガポール、イタリア等でもマックは食べてる)においてもハンバーガーというのはあまり物価の影響を受けていない気がします。
日本では100円、イギリスでは£0.89(133円)、ドイツでは€1(130円)、エストニアも€1、ハンガリーは290Ft(116円)
経済規模が極端に異なる国においての比較をしていないので厳密な判断は難しいですが、大体100円近傍に収まっている(誤差33%もあるけど)
旅行をしていてハンバーガーというのはかなり普遍的なものなのかなぁ、と思ったりしました。
ところでビッグマックを見てみましょう
うーん、あんま変わらん。というか割合で見るとビッグマックの方が誤差が小さかったりする。ダメじゃん。
面白いのはハンガリーと日本の比較で ハンバーガーでは日本100円、ハンガリー116円なのに、ビッグマックになると日本390円、ハンガリー329円になるんですね。
単純な傾向があるわけではないらしい。難しいぞ。
ただハンバーガーの方が絶対的な価格は安いので1単位にはなりやすいかもしれません。ハンバーガー2個分の価値!って言われれば分かりやすいですが、ビッグマック0.8個分の価値といわれてもピンとこない。
実際ビッグマック指数は物価の直観的な指標に良いのかもしれませんが、ハンバーガーだっていいじゃないか
ビッグマック指数が為替変動のための指標なら、ハンバーガー指数は各国の物価の指標には良いのかもしれません。
(じゃあ円に換算すれば分かりやすいだろって? ゴタゴタいうな)
まぁ要はハンバーガーも各国で価値があまり変動せず、インデックスとしてうまく機能するんじゃないかなぁ?と思ったというお話です。
もしくは、ハンバーガー本位制とかにして中央マック銀行を作り、兌換ハンバーガーとかを発行してもいいかもしれません。皆がハンバーガーを食べすぎるとデフレが起きますが。マクドナルドが利益を求めてハンバーガーを過剰供給するとインフレがおこるという世界線も悪くない。
世界のどこかで飢饉が起こると貨幣価値が上昇するって言うのは面白いですね。
少なくともハンバーガーは決済手段、価値尺度としての役割は十分果たすかと
あとハンバーガーは防腐剤たっぷりなので価値保存の面では問題ないです。
世はまさに大マック時代。
(最近忙しすぎてストックしている記事を加筆しつつ出しています。毎週日曜は徹夜という生活もそろそろ終わりそうです)