ついに迷走を始めました

ブログ書くんだってよ 

2020年の半分が終わるらしいですよ!?

年を増すごとに1日が過ぎるのが早く感じるようになるというけれど、流石に早すぎてボーっとしてたら気が付かないうちに死んじゃってるんじゃないかと思う。この話は何度もしているが、やはりそう思う。

 

この半年は何をしていただろうか。

 

ベトナム旅行をしていたのももう4か月前だったらしく、ちょうどあの頃が海外旅行に行ける最後の時期だったと思うと、随分長い間自粛生活をしているなぁと感じる。

思えば最後に大学に行ったのは3月末だったと思う。

そろそろ授業が始まって、また毎朝早起きするのかと思っていたが、そんなことはなかった。

 

春休みの間に期間限定アルバイトのようなことをしていたのだが、公的機関のようなところだったから、緊急事態宣言が出てからは出勤停止となってしまい、実質的な失職ということになっていた。

おまけに政府から支給されるはずだった10万円は世帯主に給付という事で私の手元には届かなかったので、収入面では思わぬ影響を受けてしまった。

収入は減少したものの、外出する予定もなく、事業家でもなく、実家暮らしの大学生なのでこれは家に籠っていろという啓示なのだと思うことにして、ヌクヌクと本を読んだりしていた。

 

幸いなことにその後、というか厳密には春休みのアルバイト中に別のアルバイトを見つけて今はそこで働くことが出来ている。リモート勤務も可能だし、成果を出していれば好きな時に行って好きな時に帰ってよいバイトなのでこういう時期には割と向いている仕事だったのかもしれない。

 

趣味の面でも大きく変わった。

あんなに熱中していた写真撮影も行くところが無いので今では殆ど撮影していない。数十万する撮影機材は部屋の隅でホコリをかぶっている。

これ以上例の感染症が長引くようだったら撮影機材を質に入れても良いんじゃないかと思う。質に入れるくらいなら専門店で売った方が良いが。

 

ギターも同様である。

一人で演奏することは問題ないが、スタジオに入って練習するなどというのは3密の極みなのでバンドでの練習は出来ない。ライブハウスも営業していないから、見に行くことも当然できないし、演奏することもできない(あまりライブハウスで演奏はしないが)。

 

一方で、外出せずに一人で出来る趣味に関してはむしろその幅を広げた感がある。

上の方で「ヌクヌクと本を読む」と書いたが、そもそも娯楽としてあまり本を読む類の人間ではなかった。小説や随筆を趣味として読み漁っていたのは小学生の頃の話で、それ以降、本といえば専門書や教科書だった。

因みに小学生の頃の愛読書は、山崎豊子だったり森見登美彦だったりしたので、割と節操がない読書をしていた。

斜陽族だったり、堕落した大学生活だったり、権力闘争のようなものに妙に興味がある嫌な小学生だった。おそらくそういったものを"大人"と思っていたのだろう。

斜陽族は"大人"か?

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一方で、我々の世代は何故か重松清の小説が"教育的"であるという一種の洗脳を浴びていたのでそういったものも読んでいたが、あまり好きではなかった。

いかにも、おじさんの考えた小中学生という感があって違和感しかなかった。

 

 

話は戻って、じゃあ最近何を読んだかと言うとやはり若干の専門書寄りにはなるが割と軟派な本を読むようになった。

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経済学者はやたらと"資本主義"と戦いがちだが宇沢弘文はその筆頭かもしれない。彼の名前は経済学部で学ぶ前から知ってはいたが、彼は本当に"資本主義"と戦っているのだと思っていた。

実際、経済学を専攻すると宇沢がいかに新古典派に貢献し、その結果社会的共通資本のような思想に至ったのかが、少なくとも経済学を学んでいなかった頃より分かった気がした。なぜ今、宇沢の本が売れているのかは分からないが。

 

イノベーターのジレンマの経済学的解明についても最近流行りの構造推定を分かりやすく書いていたりと娯楽として読める内容だった。

 

もっと軟派なところでは最近買ったDesigned in the USSRが面白かった。

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日本語版もあるのだが、英語版はハードカバーで装丁も良かったのでそっちを買ってしまった。英語は読めないけどデザイン本なので大丈夫。

しかし、この手のデザイン本は高いのでそうポンポンと買えるものではないのだが、旧共産圏の建築やデザインには目がないので買ってしまった。

 

イギリスにいたころにヨーロッパ諸国を割と旅行したのだが、西欧より東欧の方が個人的には興味がひかれた。それは主に旧共産圏の国やロシアに近い地域で感じたことで会って、おそらく日本じゃなかなか見られない建築様式だったり、街のインフラだったり、都市計画がそう思わせたのだと思うのだが、ともかくこういった本は買ってしまう。

 

経済学を専攻し割と資本主義に近い側にいるのに、興味は旧共産圏にいくのだから私の節操の無さはここにも表れている。思想的には全く異なる側にいるからこそ面白くおかしく鑑賞できるわけで、実際にその体制に根付きたいとは微塵も思えないのだが。

ネタじゃなきゃこんなシャツも買えない。(着れる場所が無いのでタンスに眠っている)

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「半年は一瞬だ」などと書いたけれども、こうやって書いていると案外長かったことに気づく。

 

このままでは独りよがりの読書が加速してしまうから、早いところ気兼ねなく外出し、写真撮影のできるようになってほしいものだと思う。