海外に来ると気になるのが水質である。
この場合、汚染とかではなく軟水か硬水かということである。
幸いイギリスの水は死んでいない。
観光などする時はスーパーで水を買ったり、歯を磨く時は水道の水を使ったりするわけだが、当然その硬度は土地によって異なる。
日本は軟水の国(らしい)のであまり気にしたことはなかったが、海外旅行をするようになってからこれが随分と問題なことに気づいた。
もっとも日本でもミネラルウォーターとして硬水は随分と売られているので鈍感だっただけなのかもしれないが。
ちなみにこれが日本の硬度
東京23区は硬度50-75mg/Lらしい いわゆる軟水である。
日本でも案外場所によって硬度が異なるものである。木更津市の硬度は何があったのだろうか。
気が付いたのは昨年、英国に来た際、ロンドンの家で歯を磨いていた時のことだった。
どうも磨けているような気がしない。というよりむしろ水ですすぐ度に口の中がモゴモゴするような感覚があった。聞いてみれば、ロンドンは随分と水の硬度が高いらしい。
滞在期間が長くなるにつれ、なんだかお腹の調子も悪くなり(気のせいかもしれない)スーパーでは選んで軟水を買うようになっていた。
ちなみに、ロンドンが硬水であることが紅茶の歴史を作ったらしい。(ググれ)
というわけでエジンバラに来るまで、水の硬度というのが懸案事項だったわけである。
懸案事項と言っている割には気が付くまでに時間がかかったが、こちらの水は飲んでいても喉につっかえるような硬水の特徴がない。というわけで調べてみた結果がこれである。
日本よりざっくりした分類であるが、エジンバラは0-100mg/Lに分類される。
ちなみにロンドンは200mg+/Lなのだから驚きである。こんな水を飲んでいたら体を壊すのではないかと思ったが、どうも大きな健康被害はないらしい。お腹は壊すけど。
というより、この地図を見ると案外軟水の地域も多いことに気づく。
イギリスは言わずと知れた紅茶の国であるが、軟水で淹れる紅茶と硬水で淹れた紅茶では味が違うという話である。
私の舌はイギリスでも問題なく生きていけるほどバカな舌なので、飲んでも違いが判らないのかもしれないが、スーパーなどに行くと硬水用とか軟水用とかの紅茶が売られていたりする。そういうところの味は分かるのかイギリス人よ。
もっとも、イギリスの食事は国際化に伴って随分と改善されているらしい。なんでも既存の下手なシェフが淘汰されたとかされてないとか。
というわけで今日も問題なく水道水で歯を磨いているのであった。